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天然のカラフルな貝は
見て楽しく食べて美味しい


戎崎 南海夫

戎崎 南海夫さん

赤、オレンジ、黄色、紫・・・色とりどりの貝殻が目にも楽しいヒオウギ貝。愛南町の名産品のひとつでもあるこの貝は、実は真珠を養殖するアコヤ貝にとっての天敵だったというから驚きだ。駆除目的で取り外したヒオウギ貝が目にも美しく実は美味しいことを知り、「真珠の養殖はリスクが高い。それを補うために最初は始まったんです」と戎崎さん。現在2代目として夫婦でこの事業を展開しているが、約13年前に始めたアコヤ貝の養殖も、今やどちらも欠かせない養殖事業となった。
毎年6月頃に杉の葉を海中に沈めると、その葉の間に天然のヒオウギ貝が付着し成長を始める。その後プランクトンも豊富な海岸へ移動し、2年半ほどかけて出荷できる大きさになるまで成長を見守るのだ。ちなみに、その色は生まれもった時から決まっているそうで「その原理はわからんのです。紫色はちょっと珍しいかな」と教えてくれた。
出荷の時期が来ると養殖棚から出荷分だけのヒオウギ貝を獲ってきて、ひとつひとつ手作業で貝の外側についた海藻やフジツボなどを削り落としていく。その後網に入れた状態で約1日海中に浸けておくことで砂や石などを吐かせてから出荷する。ホタテ貝と同じイタヤガイ科で身の形状はそっくりだが、ホタテよりも貝柱は肉厚でホタテ以上に甘くて濃厚な味わいだとファンも多い。何も味付けせずにサッと焼くだけで、磯の香りがふわっと鼻腔に広がり、その後貝の甘みが堪能できる。「見た目の美しさからも贈答用としての利用が多いですね。愛南町から日本全国へ、贈る人の気持ちを大切にひとつひとつ箱詰めしています」と戎崎さんは語る。ヒオウギ貝の香りは愛南町の海の香りそのもの。ぜひ食べる時にはその貝のふるさとにも思いを馳せてみて欲しい。

[ 戎崎 南海夫 ]
愛媛県南宇和郡愛南町柏崎764 / TEL:0895-85-0124
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